過労死や長時間労働が現在問題となっている中、定時帰りを徹底するなど、独自の対策で大きな改善をはかろうとしている会社がいます。社長は元ブラック企業出身、化粧品の開発と販売を行うランクアップという会社です。
会社が変われないならば、自分でつくろうと会社を設立
岩崎社長自身、起業する前は広告代理店の営業本部長として、終電で帰宅する日々を送っていました。
社長以外は女性社員ばかりの会社だったので、やりがいは感じていましたが、「結婚したいし子供もほしい。みんな、この会社ではそんなことは無理だと辞めていった」と語ります。そう語るように、次々と社員が入れ替わるほどのブラックな環境で、気がつけば自分もボロボロの状態でした。
35歳を過ぎた時自分も結婚できないのではないかと焦りも感じ、会社が変われないならば、自分で会社をつくろうと現在のランクアップを設立しました。
長時間労働、ブラック企業が社会問題になる時世
某大手広告会社の長時間労働問題が社会で物議をかもす中、これは他人ごとではないという気持ちもありました。いわゆるブラック企業といわれる会社は、私たちの知らないだけで、至る所に存在するためです。
一方で、改善を図ろうとする会社も同じようにあることも確かです。ランクアップという会社は、社長が本腰を入れ、とても具体的そして実践的にその問題について取り組んでいる点が、特に注目されるべき点だと感じました。
社長が先頭に立ち、働き方を改善
その徹底された定時帰り、仕事量を減らす業務の棚卸。やれば良いと頭では分かっていながらも、集団主義と物質的困難さによりこれらを実践できていない企業が多い中、社長が先頭に立ち問題解決に向け尽力しています。こういった企業が増えていけばよいと、切実に思いました。
そしてこの会社のように、女性が元気な会社がどんどん活躍していってほしいと思いました。皆が正しい方向に努力することで、社会における働き方も変えていけるのではないでしょうか。
ライター:sjm 編集:moz