東芝という日本を代表する巨大メーカーが、アメリカでの原子力事業の失敗により、主力の半導体事業を分離しない限り存続できない可能性が浮上しています。従業員19万人を抱える巨大企業が存続できないことになると、社会的にも経済的にも大きな問題に発展するでしょう。今後について衆目が集まるのも必然です。
従業員19万人の巨大電機メーカー、米・原発事業に失敗で巨額の損失
東芝は、日本を代表する電気メーカー。従業員19万人を抱える巨大企業が、アメリカの原子力発電事業の失敗で巨額の損失を抱え込んで、昨日予定されていた定例の決算発表ができなくなるという事態にまで追い込まれているといいます。
3年連続赤字で、次の決算発表の日程も明らかにされていません。最も注目を集めているのは、東芝の存続が可能なのかという点です。
国内家電メーカー経営の危機
日本の家電メーカーの経営は危機を迎えています。復活したとはいえ、三洋はパナソニックに吸収され、そのパナソニックやSONYも数千億円の赤字を計上した過去があり、シャープは台湾の鴻海に買収され、今度は東芝の危機的状況が明らかになりました。
原因はアメリカでの原子力発電事業の失敗だといいます。3.11以降、国内でも原発不要論が出ている中で、原発に向かった東芝の今後がどうなるのかに衆目が集まっています。
7000億円の損失で、東芝存立の危機
3年連続の赤字で、今期はアメリカの原子力発電事業だけで7000億円以上の損失が出ることが明らかになった上に、決算発表ができないとう事態は、法人としての存立の危機にあるとみるのが妥当でしょう。
原子力事業の撤退は元より、報道によれば主力の半導体事業を切り売りするとの報道もあります。稼ぎ頭の半導体事業を切り売りするとなれば、東芝の生きる道がありません。東芝消滅の危機が現実問題になるでしょう。
ライター:sgy 編集:moz