日本政府が、釜山に本総領事館前に置かれた慰安婦を象徴する少女像への対抗措置として、9日に長嶺駐韓日本大使と森本康敬釜山総領事の帰国を決めました。両国関係を良好にするための対抗措置であり、帰国期間は長くないとされています。
領事館前の少女像設置への対抗措置として帰国を決定
日本政府が、釜山の日本総領事館前に慰安婦被害者を象徴する少女像が設置されたことに対する対抗措置として、長嶺駐韓日本大使を1月9日に一時帰国させることを決定しました。同日に森本康敬釜山総領事も帰国します。
しかし、日本政府は慰安婦合意の履行や両国関係の持続的発展には共感していて、帰国期間は長くないとの見方です。
抗議行動の黙認に不快感を募らせていた
韓国では以前より「反日無罪」と言われて、日本に対しての抗議行動などは黙認される傾向が強く、それが余計に日本側の不快感を募らせる状況が続いていました。
今回は日本政府の早い対応で駐韓日本大使と釜山総領事の帰国という対抗措置が決まり、溜飲を下げた人も多いようです。
両国の関係改善には、信頼に基づいた協調が必要
今まで日本の韓国への外交姿勢は弱腰外交と言われることが多く、国民の間に嫌韓ムードが漂う一つの理由でもありました。しかし今回は、言うべきことはしっかり言う外交への変化が見られました。
アジアの平和は、ひとつの国が我慢して成るものではなく、お互いの協調性で成功するということを各国が自覚すべきだと感じます。
適切な外交措置を行い、両国関係の継続的な発展を
今後の日本政府の韓国外交について非常に強く興味を持っています。今までは言われるがままされるがままという姿勢でしたが、今回のように、非常識と考えられる方法で相手国が日本に対抗してきた場合、しっかりとした意見を述べることは大切であると感じます。
隣国でもある韓国とは、対北朝鮮政策でも理解を深めなくてはいけないのに、細かなことでもめている場合ではないと思います。現政権の今後の韓国外交が、しっかりした意見を言える当たり前の外交に変わって行くことを期待します。
ライター:kaer 編集:moz