現在豊洲への移転が遅れていることが話題になっている築地市場ですが、本当にここでの最後になるかもしれないマグロの初セリが行われました。価格は7,420万円で、1kg当たりの単価は35万円です。
落札者は寿司チェーンのすしざんまいでした。6年連続での落札になります。史上最高額だった2013年の半分以下とはいえ、これだけの高額になったのは競合店との競り合いによるものでしょう。
寿司チェーンの寿司ざんまいが7,420万円で落札
6年連続で築地市場のマグロの初セリで最高価格を出したのは東京を中心に全国展開している寿司チェーンのすしざんまいです。過去の最高価格である2013年の1億5,540万円(今年の2倍以上)を出したことでも知られています。
すしざんまいはマグロを中心とした品揃えで有名であり、今年落札したマグロも普通に店に出されるそうですが、本来なら1kg当たり2~3万円級の品物を店の看板にかけて落札したのは競合店との厳しい争いの証拠でもあると思われます。
高額の落札価格に驚愕
いくら御祝儀相場に企業のPR作戦が加わったとしてもこの価格は納得がゆきません。しかし、問題なのは過去の最高価格がこの2倍以上の1億5540万円であったということです。
純銀の価格が本日のレートで1kg7万円程度ですのでいかに高価な物であるかは一目瞭然でしょう。今年のマグロの目方は212kgだそうなので、実に1kg35万円ということになります。とても高いです。
私は関西在住なので、もうすぐ今年も行わる十日戎にも行くつもりです。マグロと言えば西宮神社に奉納されている冷凍マグロをすぐに連想しますが、これだけの金額を払えば何十本も並べられるというのに・・。関西にもチェーン店があるそうですが、正直私は行きたくありません。
毎年の大判振る舞い大サービス
毎年報道されていることなのでもう誰も特別には驚かなくなったでしょうが、落札されたマグロを求めて客がすしざんまいに殺到することは必然です。
寿司にすると約1万5,000貫になるそうですが、1貫当たり5,000円ということです。この店の売り物である本マグロの大トロが500円程度であることから考えると、さすがにこれだけの値段は取れるわけはないので、お年玉を兼ねた客へのサービスということなのでしょう。
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