金正男氏という、北朝鮮の最高権力者・金正恩氏の異母兄がマレーシアという国外で暗殺されたというニュースは世界を震撼させています。独裁国家では親族であろうと暗殺されるというおぞましい事件は、余りにも非現代的で中世を思い起こさせます。暗殺は事実だったのかという点と、金正恩氏の指示に基づいているのかの解明に世界の視点が集まっています。
金正日の長男で、金正恩氏の異母兄
金正男氏は、前指導者の金正日の長男で、現在の指導者の金正恩氏の異母兄にあたる人物です。
前指導者の長男でありながら、指導者としての資質に問題があったようで、異母弟の金正恩氏に指導者の地位を明け渡していて、香港、マカオ、北京、シンガポールなどを転々としながら、北朝鮮を離れて生活をしていたと伝えられています。
独裁国家の指導者が、異母兄を暗殺を命じた事件
北朝鮮という国はとても残念な国家で、一人の独裁者が国家を牛耳っていて国民は奴隷のように虐げられています。
国家に従事する労働党の幹部も、指導者に刃向かう事ができず、今の金正恩氏が指導者に就任後は、何人もの幹部が残忍に処刑されていると伝えられている中で、異母とはいえ自らの兄を暗殺させたというこの事件は衝撃的過ぎます。
北朝鮮の不気味な動静が気がかり・・・
金正男氏の死亡が確認され、今後真実が明らかになっていくでしょう。暗殺は本当なのか、暗殺者は誰なのか、金正恩氏が指示を下したのか、北朝鮮内部でクーデターの動きが無いのかなど、ベールに包まれた謎の国家の動静が気になります。
ライター:shny 編集:moz