21歳世界ランキング70位の西岡良仁が、BNPパリバ・オープンで世界ランキング上位者を次々に下し、世界ランキング3位をあと一歩のところまで追い詰めました。
ラッキールーザー枠での出場からの快進撃で、同じ育成制度で育った錦織に続く世界トップクラス選手への第一歩を踏み出しました。
世界ランク70位、21歳のホープ
三重県津市出身で現在21歳のプロテニス選手です。左利きでストロークに強みがあります。
2014年韓国の仁川で行われたアジア大会テニス男子シングルスで、1974年テヘラン大会の坂井利郎以来日本人としては40年ぶりに優勝しました。
現在の世界ランキングは70位ですが、今週のマスターズ1000「BNPパリバ・オープン」での活躍でランキングが上がることが予想されます。
ラッキールーザー枠から世界ランキング上位者を次々と下し、世界ランキング3位を相手に惜敗
西岡は今大会予選から出場し、一度予選で敗れてしまいましたが、「ラッキールーザー」に選ばれて本選に出場しました。そんな状況から上位ランカー二人を降す快進撃が始まったことが驚きでした。
予選から数えて6試合目となった4回戦の対バブリンカ戦、体力的には最初からかなりきつかったと思いますが、そんな状況で世界ランキング3位から第1セットを奪った気力は素晴らしかったです。
しかし、タイブレイクまでもつれた最後はさすがに「前に出る力がなかった」と。そこまで力を振り絞って戦った西岡に感動しました。
錦織と同じ支援を受けて、テニス留学
西岡は錦織と同じように盛田正明テニス・ファンドの支援を受けて、IMGアカデミーのニック・ボロテリー・テニス・プログラムに留学しました。同じ育成制度から二人の優秀な選手を輩出していることに感銘を受けました。
世界トップ選手にも通用する実力で、世界ランキング上昇へ!!
来週発表される世界ランキングでは、西岡は60位前後に上がることが予想されます。
今大会の戦い方を見ると、西岡のストロークが世界トップ選手にも通用することが実証されました。また今大会の結果に相当自信を深めたのではないかと思います。
今後もコンスタントに好成績を残せば、更にランキングは上がり、四大大会でもより優位な組み合わせで臨むことができるようになります。西岡良仁に対する期待は一気に膨らみました。
ライター:tso 編集:moz