初場所で初優勝した稀勢の里が明治神宮で奉納土俵入りを披露しました。15歳の初土俵から15年をかけて横綱へ昇進は晩成型だった先代の親方、横綱・隆の里を彷彿させます。
19年ぶりの日本出身横綱とあって日本中が注目し、舞い上がっています。稀勢の里がじっくりと腰をそえて相撲に専念してあげる環境を整えてあげることが大事でしょう。
今年初場所で初優勝、横綱昇進を果たす
稀勢の里は中学の時に野球をやっていたそうです。鳴戸親方が熱心に説得して中学卒業後に角界へ入門、十両昇進は貴乃花に次ぐ年少2番目の記録(17歳9カ月)を持っています。
3場所で幕内に昇進し、将来を有望視されていました。しかし、大関昇進までは42場所も要し、それから7度の綱取りを経て、今年の初場所で初優勝と横綱昇進を果たしました。
明治神宮で奉納土俵入り
1月26日に土俵入りで使用する綱を作る「綱打ち」と土俵入りの稽古があったというニュースを見ました。元横綱・大乃国の芝田山親方から直接指導されていました。そして翌27日には明治神宮で奉納土俵入りをしたとのこと。
土俵入りって横綱の大事な仕事ですし、見せ場ですよね。そんな土俵入りがたった1日の練習で本番を迎えるなんて、いきなり稀勢の里はプレッシャーかかるなあと思いました。
横綱の土俵入りを見ると相撲は神事なんだなと強く感じます。特に神社で行われる奉納土俵入りは素晴らしいですよね。土俵入りって生で見たらその迫力に感動してしまうのではないかと思います。
「雲竜型」土俵入り
土俵入りの型はふたつあって、稀勢の里は「雲竜型」を選びました。現横綱は白鵬が「不知火型」、鶴竜、日馬富士が「雲竜型」です。どちらも実在の横綱の名前から付けられたそうです。「不知火型」の横綱は短命に終わると言われますが、白鵬はジンクスを破っていますね。
19年ぶりの日本出身横綱にメディアも過熱
19年ぶりの日本出身横綱とあって、相撲を普段見ない人にも興味深い話題です。稀勢の里には気の毒ですが、来場所までメディアに追い掛け回されるでしょう。思うような練習ができないかもしれません。
昇進はちょっと甘かったのでは?と苦言を呈する人もいますから、自分の実力でそんな言葉を跳ね返してほしいと思います。そのためには、メディアも取材を遠慮したほうがいいのでは?と思います。
まわりが舞い上がっているようでは、本人にどんどんプレッシャーをかけるだけです。このニュースがあまりヒートアップしないことを願います。
ライター:nam 編集:moz